高木俊幸【写真:Getty Images for DAZN】
浦和レッズは13日、AFCアジアチャンピオンズリーグ準々決勝の第2戦で川崎フロンターレと対戦し、4-1で勝利を収めた。この結果、2試合合計スコアが5-4となり、大逆転で準決勝進出を決めている。劇的ゴールを決めたFW高木俊幸は、幸運なゴールだったことを正直に認めた。
川崎Fが前半のうちに退場者を出して猛攻を仕掛ける浦和は、84分にラファエル・シルバのゴールでようやく2試合合計スコアで追いついた。その直後、森脇良太の浮き球のパスをペナルティエリア内で受けた高木は、ダイレクトボレーでループ気味にゴール。スーパーゴールで浦和に勝利をもたらした。
観る者を驚かせた見事なゴールに高木も興奮しているかと思いきや、「正直100%狙ったゴールじゃないので。喜んで良いとは思いますけど、満足してはいけないというか…」と、少し歯切れが悪い。
すると高木は、「正直言うと、完全に折り返すことを考えていました。シュートっていうのは頭の中に5%もなかったです」と真実を語って苦笑い。それがGKの頭上を越えたときは「入っちゃうのか、って」思ったとのことで、「自分でもびっくりした」と振り返っている。
それでも、ただのラッキーにはしたくない。
高木は「自分に対してメッセージ性のあるゴール」と位置づけている。「ケガでチームに迷惑をかけてばかりだった。ここから自分が何かやっていくぞ、っていうきっかけになるゴールを与えてもらったのかなと思う」と話し、この幸運を今後につなげたい考えだ。
(取材:舩木渉、文・構成:編集部)
【了】