どこかで見たようなリバプール。構成と戦術が日本代表と類似
【プレミアリーグ第4節】マンチェスター・シティ 5-0 リバプール
序盤はリバプールのペースだった。後方からもパスをつないでいくシティに対して素早いプレス、そしてディフェンスライン背後のスペースがあるうちに快足のサラー、マネを走らせる縦に速い攻撃。あれ、どこかで見たような……そうオーストラリア戦の日本代表に構成と戦術がよく似ていたのだ。
4バックに3人のMF、中央のヘンダーソンは攻守にそつのないリーダー的な長谷部に重なり、速さとボール奪取力に優れたワイナルドゥムは井手口、フィジカルの強いジャンは山口とタイプ的には似ていなくもなし。FWの中央はキープ力抜群のフィルミーノ(大迫)、左右にスピード抜群の槍型マネとサラー(浅野、乾)はそのまんま。
リバプールは上位対決に強く、この試合でもシティに先制されたもののリズムはつかんでいた。厳しいプレスで奪取すると容赦のない縦ポン攻撃、サラーとマネのスピードにシティ守備陣はたじたじとなっていた。デュエルの強さと前線の速さを生かしたスタイルは、オーストラリア戦の日本を増幅させたような感じだった。
シティはGKエデルソン。ダニーロ、ストーンズ、オタメンディの3バック。両サイドにウォーカー、メンディ。中盤底にフェルナンジーニョ、インサイドハーフにデブライネ、シルバのお馴染みのコンビ。そしてアグエロとジェズスの2トップという3-5-2。
序盤はリバプールのプレスと素早い攻め込みに苦しんだが、デブライネからアグエロのキラーパス一発で先制した。30分ぐらいからボールを支配できるようになり、リバプールのプレスを外し始める。するとこの試合を決定づける出来事が37分に起こった。
縦パスを追ったマネ、ペナルティーエリアの外へ飛び出したエデルソンが衝突。ボールに触ろうと高く上げたマネの足が、クリアした後のエデルソンの顔面を直撃した。快足マネが疾走してきた勢いのままに高く上げた足をカウンター気味に食らったのだから堪ったものではない。エデルソンは担架で運び出され、GKブラボとの交代を余儀なくされた。一方、マネはこれで一発退場。