シーズン前半戦の良い流れを生かせず【写真:goal.com】
ヘルタ・ベルリンMF細貝萌は25日、ブンデスリーガ第18節のフランクフルト戦で先発し、73分までプレーした。ボランチでプレーした細貝はウィンターブレーク明け初戦を落としたことについて、「勝って良いスタートを切りたかったけど、負けてしまって残念」と嘆いている。
開幕戦にホームで6-1と大勝し、前半戦好調のきっかけとなった相手と敵地で対戦したヘルタ。上位進出のために再び勝利してまた勢いづきたいところだったが、36分にミスからMFアレクサンダー・マイヤーに先制点を許してしまう。その後、両チームとも得点はなく、ヘルタは敗戦した。
細貝は試合後、内容について「相手のミスをつききれなかったというよりも、自分たちのミスがちょっと多すぎると思います。みんなミスが多かった。あれだけミスが多いと…」と振り返った。
自身のポジションは普段と違い、「アンカーではなく、前めのポジションだった」。試合中は「どうにかアンカーの選手にボールを触ってほしかった。アンカーの選手のところでもっとコントロールして、前にボールを供給してほしかった」が、うまくいかなかった。そのあたりは試合中も選手間で話していたようだが、「どこのポジションがどうというよりも、全体的にミスが多かった」と、責任は全体にあることを再度強調している。
シーズン前半戦は最後まで良い流れだっただけに「そのまま続けていたかったけれど」と、細貝は中断を悔やんだが、日程に関しては仕方のないことと言い訳にはしていない。
後半戦黒星スタートになってしまったが、「まだまだ試合はたくさんありますし、少しでも順位を上げていくために一試合一試合、大事に戦っていきたい。チームの目標が残留というのは変わらないですけど、個人的には残留を目指すのではなく、もっと上まで行けると思っている」と細貝。「そのために、もったいない、簡単なミスから失点するようなことを減らしていくことで勝ち点を拾っていかないといけない」と、この日の反省ともとれる言葉を残している。
さらに細貝は、浦和レッズ在籍時にキャプテンを務めていたMF山田暢久が現役引退を表明したことについてもコメント。細貝は「高校を卒業して、チーム選びのときに食事に連れて行ってもらった」「浦和はすごく良いクラブだと勧めてくれた。僕にとっては大先輩」と、過去のエピソードを明かしてくれた。
そして、「契約も彼とチームでしっかりやっていると思う。ほかのチームに移らずに引退を決断したことに関しては、チームへの思い入れがあったと思う」と、先輩の決断を尊重した。