24分でブッフォン退場も、ジョレンテ弾で引き分け【写真:goal.com】
25日に行われたセリエA第21節、ラツィオ対ユヴェントスの一戦は、1ー1の引き分けに終わった。ユヴェントスのリーグ戦での連勝は12でストップしている。
ミッドウィークのコッパ・イタリアでローマに敗れたとはいえ、リーグ戦では12連勝中で首位を独走するユヴェントス。この日も優位に試合を運ぶものと思われた。
しかし、序盤からやや不穏な空気が漂う。14分、ユヴェントスはバックパスを受けた守護神ブッフォンがボールを足もとに入れてしまうと、これをクローゼに狙われた。相手エースのシュートが枠外にそれて助かったが、ユヴェントスの流れは良くなかった。
すると、24分に試合を大きく左右する出来事が起こる。ラツィオが中盤からスルーパスを出すと、裏のスペースに飛び出したクローゼがブッフォンの前でボールにタッチ。滑り込んだブッフォンはクローゼを倒し、ユヴェントスの守護神は一発退場を命じられた。
ラツィオはこのPKをカンドレーヴァが決めて、大きな先制点を決める。
ラツィオは先制後も無理をしない。リスクを冒さずにボールをキープすることで、ユヴェントスに反撃の隙を与えないことを優先した。
ユヴェントスは36分にジョレンテの反転シュートが枠をとらえたが、相手GKの好守に遭う。
後半も慎重なラツィオだったが、10人のユヴェントスが底力を見せる。60分、右サイドを突破したリヒトシュタイナーがクロスを入れると、ニアでジョレンテがヘッド。うまくうかしたボールがGKの頭を越えて、ゴール左に吸い込まれた。
これで11人のラツィオがペースを上げるかと思われたが、それほどの変化はない。チャンスの数では、ユヴェントスの方が多いくらいだった。
それでも、75分すぎにラツィオは相手陣内でのFKが続く。76分には右からのボールが入ると、クローゼがマークを振り切ってヘッド。完全にゴールかと思われたが、このシュートはGKストラーリの正面に飛んでしまった。
86分、ラツィオはケイタが惜しいシュートを放つも、ポストに嫌われてゴールならず。終盤はラツィオが勝ち点3を目指して前に出たが、2点目を奪うことはできなかった。