言葉からにじみ出るW杯への並々ならぬ思い
ホームでオーストラリアに勝利した日本代表は来年行われるロシアW杯の出場権を掴んだが、最終戦でサウジアラビアに敗れ、悔しさの残る幕切れとなった。もちろん大事なのは、ここから本大会に向け、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督のもとでいかにチームを強化していくか。この2試合は今後の選手選考の判断材料にもなる。
オーストラリア戦はこれまで主力を担ってきた本田圭佑と香川真司を起用せずにアジア最強レベルのライバルに完勝を飾った。本田はそこからサウジアラビア戦に先発し、45分の出場時間で自他ともに満足なパフォーマンスを見せることができなかった。
その一方で、香川はオーストラリア戦翌日の9月1日に、6月のシリア戦で負った左肩が完治していないと判断され、サウジアラビア遠征には帯同せず。そのまま所属クラブのドルトムントに戻っている。
「結果こうなったことをプラスに。素直にW杯に行くことがまずは目標だったので、自分が出て活躍する舞台に出ることが達成できたことは良かった」
離脱前にそう言い残していた香川はロシアW杯をキャリアの大きな目標として捉えている。ブラジルW杯では予選後の1年間で明らかに調子が低下し、本大会まで状態を上げ切れないままチームを世界での勝利に導くことができなかった。そこから香川はことあるごとに日本代表への思いを口にしており、並々ならぬ意気込みを感じさせる。
「10月、11月もあるので。そこでどれだけの試合ができるか、相手とできるかが大事だし。個人がチームで意識高くどこまでできるか。ボク個人もさらにレベルアップするには、厳しい環境でどこまで結果を残していけるか。ドルトムントで素晴らしい環境があるので、戦っていきたい」