原口元気【写真:Getty Images】
【日本 0-1 サウジアラビア 2018年ロシアW杯アジア最終予選】
日本代表は現地時間5日、ロシアW杯アジア最終予選でサウジアラビア代表と対戦し0-1で敗れた。
他の仲間と同様、原口元気もサウジアラビアの気候に難しさを感じていた。
「オーストラリア戦みたいにコンディションが良くて、自分たちが行けるんだったらああやってチャンスになりますけど、この気候であれをやれというのは不可能であって。どれだけスーパー良いコンディションの選手が揃っていたとしても、たぶんそれはできないので、そうなった時にちょっと難しさを感じたのは確かです」
厳しい状況でも結果を出さなければならないという意識は、原口も強く持っていた。守備では自陣深くまで相手を追い、攻撃の際にはフリーランを見せた。
「僕自身、今年になってから結果が出ていないですし、悔しさしかない。コンディションどうこうは言い訳できないので。ポジション争いもあるので、どんな状況でも結果を残していくしかない」
この日、スタジアムには6万人以上の観客が集まった。完全アウェイの雰囲気を原口は「初めてじゃないですかね、こんな感じは」と話すと、こう続けた。
「逆に言えば、彼ら(サウジアラビア)は本当に良い試合をしたと思うし、よく焦らなかったなと。彼らはこの雰囲気の中で、本当に我慢してサッカーをしていたと思います。悔しいですけど、いろいろな駆け引きが……。最後の方はプレーさせてもらえなかったし、そういうのを含めて彼らはうまくやったと思います」
試合終盤、サウジアラビアはコーナーフラッグ付近でボールをキープするなどして時計の針を進めていった。日本が良さを出せなかったのは間違いないが、相手も勝利のために死に物狂いで向かってきた。
原口は、そんな相手を認めつつ自身のさらなる成長を誓った。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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