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ハリル監督、「代表はみんなのもの」。W杯の準備は「今日から始まっている」

text by 編集部 photo by Getty Images

ヴァイッド・ハリルホジッチ
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】

 日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督が1日、記者会見に臨んだ。来年のロシア・ワールドカップ(W杯)出場を決めた翌日だが、これからの戦いが最も重要だと話し、日本人選手全員に本番への準備を求めた。

 ハリルホジッチ監督は、「このチームで仕事をしていく中で、いくつかの段階がある」とコメント。「昨夜、その第2段階が終わった。そして第3段階がスタートだ。それが最も難しい」と話している。

 それはもちろん、W杯だ。「W杯の準備は今日から始まっている。大会3週間前に始めるのではなく、ずっと前に始めなければいけない」とハリルホジッチ監督。「このチームの意欲をより大きくし、勇敢に戦えるようにしなければいけない」と語った。

 日本代表監督は、選手たちにW杯で戦うことの大きさを伝えたという。

「W杯はただのスポーツの大会ではない。国家のプロモーションという意味でも、非常に大きい。いつの日か、サッカーが日本で圧倒的なナンバーワンのスポーツになってほしいと思っている。その主役になるのが選手たちだ。だから、そのための準備をしようと話した」

 選手だけでなく、ハリルホジッチ監督自身も最も難しい第3段階に意欲十分だ。

「私のマネジメント、チームづくりに批判はあると思う。それでも私は責任を持ってやってきた。もちろん、いつも最善の選択ができたわけではないが、その時点でベストと思うチームをつくってきた」

 オーストラリア戦のMF井手口陽介の活躍や、UAE戦でのMF今野泰幸のパフォーマンスは、偶然ではないと指揮官は主張する。

「昨日の井手口のプレー。最終的に彼が素晴らしいプレーを見せた裏で、どういったことが起きているのか、皆さんには分からない。なぜそうなったのか、そういった準備がある。それについて本を一冊書けるくらいだ。だが、私の近くにいる人でもそういった価値を見出せない人もいる」

「以前は34歳の今野を呼んだ。そのタイミングで彼がトップフォームだったからだ。そして彼は、UAE戦のベストプレーヤーになった」

「井手口が良いプレーをしたという報告があっても、彼がまだ20歳、21歳だという声があったりする。私はベストと思った選手をプレーさせるだけだ。日本人選手全員に準備して欲しい。ロシアW杯に向けて準備をしなければならない」

 ハリルホジッチ監督は、今回の日本代表が見せたポジティブな姿に「感謝しなければいけない」と語り、「いつも新しいことが起こる」と新たな力の躍動を喜んだ。そして「代表はみんなのもので、個人のものではないと思う。私は良いプレーをする選手にチャンスを与えたいと思っている」と語り、ロシアW杯に向けてさらにチームが強くなることを求めた。

【了】

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