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大迫勇也「点を取れるだけの選手でいい」。胸に刻むストライカーの矜持

text by 編集部 photo by Getty Images

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日本代表のFW大迫勇也【写真:Getty Images】

 日本代表は8月31日、ロシアW杯アジア最終予選でオーストラリア代表と対戦し2-0で勝利。来年開催される本戦への出場権を手にした。

 怪我からの復帰を果たし、最近では所属クラブでもプレーすることができていたFW大迫勇也は、W杯出場をかけた大一番でスタメン出場を果たした。試合を通して、得意のポストプレーでカウンターの起点になるなど、日本代表の勝利に大きく貢献した。

 しかしその一方で、点を取るという目に見える結果が出なかったことに悔しさも見せている。

「ゴール前が一番大事なので、調子悪くても試合に出続ける選手に、理想はなりたい。あいつ、調子悪くても点を取れるなって言われたい。点を取れるだけの選手でいい。調子がいい時はどっちもついてくると思うし、調子が悪い時も出てくるんだけど、それでも点が取れる選手になりたい。そのためには常に貪欲に狙い続けることが大事」

 2014年のブラジルW杯では、2試合に先発出場するも得点は0。何もできなかった前回大会での経験があってか、今ではより責任感をもってプレーしているようだ。

「試合に出ている以上、W杯に行かないといけないという責任感はあります。しっかりと結果を出さないといけない国なので、そのために1トップで試合に出る以上、やるべきことはやらないとなっていうのは常にあります」

 ドイツ2部の1860ミュンヘンでプレーしていたブラジルW杯当時と違うのは、現在はバイエルン・ミュンヘンなど強豪ひしめくドイツ1部のケルンでプレーしていること。「ドイツには、上には上がたくさんいるんで、そこが楽しいですね」と語るなど、余裕すら感じさせる。本戦に向けて「僕がやれることをやるだけ」と意気込む大迫は、間違いなく日本代表にとって欠かせない選手となっている。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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