日本代表の本田圭佑【写真:Getty Images】
日本代表は28日、ロシアW杯アジア最終予選・オーストラリア代表戦に向けて練習を行った。
この日から、メキシコのパチューカに所属する本田圭佑が合流した。新天地ではデビュー戦でゴールを決めるなど、いきなり存在感を示した。日本とメキシコの気候の違いについて、「暑さはちょっと感じますかね。こっちの方がやっぱちょっと暑いかなと。湿度もあるっていう。向こうの方が標高が高い分だけ涼しい」と話した。
オーストラリア戦に勝利すれば6大会連続のW杯出場が決定する。この大一番を前に本田はこう語る。
「この試合は僕だけじゃなく、チームが強気で行けるかどうか。大事な試合でこそ強気で行けるかどうかが求められている。慎重さというより強気だと。僕はそう思っています」
前回対戦ではオーストラリアと引き分けている。ライバルは高さやフィジカルの強さといった元々の武器に加え、ボールを大事にするサッカーも実践している。そんなチームについて日本の大黒柱は「いい相手であることはもう間違いないですよね。それは過去2年くらいの結果が示している。でも当然ながら完璧なチームはいないわけで、そこを突く準備、イメージはもちろん頭の中にはあります」
試合までの準備期間は決して長くない。その中で本田の言う『強気』をチーム全体が体現する必要がある。
「もうメンタルが全てなんですけど、これまで経験してきている限りでは簡単じゃない。チームっていうのはいろんな意思が存在しているんで、強気で同じベクトルを向いてやるっていうのは難しいけど、でもそれをテーマに進めていくのが最良だと考えてはいる」
現在のハリルジャパンにおいて、本田はレギュラーが約束されているわけではない。だが、歩んできたキャリアはチーム随一であることは間違いない。どんな立場であれ、エースとして日本代表をけん引したいところだ。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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