トップ4漏れという衝撃のシナリオ
本稿執筆時点のイングランドでは、マンチェスター・ユナイテッドがチェルシーのファン・マタ獲得に動いている。移籍金3700万ポンド(約63億円)を提示しての商談は成立の見込み(編注:24日現在、まだ正式発表はない)。
今季からのジョゼ・モウリーニョ体制で控えに回ったマタへの高額オファーとはいえ、プレミアリーグの昨季アシスト王の売却に前向きな売り手の姿勢は、買い手が優勝争いのライバルとはみなされていない事実を物語る。
ユナイテッドは、1月19日のチェルシー戦(1-3)で今季7敗目を記録した。リーグ順位は、首位と14ポイント差の7位。たしかに、アーセナル、マンチェスター・シティ、チェルシーのトップ3による優勝争いに割って入ることは、まず不可能だ。巷ではトップ4さえ危ういと騒がれている。
サー・アレックス・ファーガソンからデイビッド・モイーズへの監督交代に伴い、プレミアでは3位が過去最低だった昨季王者がトップ4漏れという衝撃のシナリオが、人々の興味をそそるのだろう。
来季CLへの出場権を逃せば、「株価暴落の被害は現在の約430億円減額どころではない」、「選手は年俸25%カットを強いられる」など、更なる窮状を指摘する声は絶えない。
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