早くから才能を評価されてきた「プラチナ世代」
2018年ロシアワールドカップ出場権のかかる8月31日のオーストラリア(埼玉)、9月5日のサウジアラビア(ジェッダ)の重要な2連戦に向け、日本代表が27日に埼玉県内に集合。初日は槙野智章(浦和)を除く国内組9人と長谷部誠(フランクフルト)、大迫勇也(ケルン)、酒井高徳(HSV)の欧州組3人の12人が参加し、ランニングやボール回しなどの軽いメニューを消化した。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は3月以来の合流となるキャプテン・長谷部や所属クラブでリーグ2戦連続出番なしの酒井高徳を順番に呼んで個別にミーティングするなど、個々の状況把握に努めた。2015年5月の国内組候補合宿に呼んだだけで、事実上の初招集となった杉本とも入念な会話を交わした。
「ゴール前のところであまり引きすぎず、ゴール前へどんどん入っていくように、ゴール前で勝負しようと言われました。次はホンマに大事な試合。それは来てみて改めて感じますね」と187cmの大型FWは神妙な面持ちでコメントしていた。
ハリル監督は「2年間ずっとチェックし続けていたが、非常に質が高く、体格もあり、進化している。ここに呼べるのを嬉しく思う」と高評価。同じセレッソの先輩・山口蛍も「高さという部分は武器になると思うし、オーストラリアの屈強なDFにも負けないフィジカルを持ってる。終盤から出てくる可能性は十分ある」と即戦力としての大型FWに太鼓判を押していた。
その杉本を筆頭に、6月のイラク戦(テヘラン)で吉田麻也(サウサンプトン)とセンターバックコンビを形成した昌子源(鹿島)、2年ぶりに代表復帰した柴崎岳(ヘタフェ)、1年ぶりの復帰となる武藤嘉紀(マインツ)、昨年11月以来の合流となる小林祐希(ヘーレンフェーン)はいずれも92年生まれ。
今回外れた宇佐美貴史(アウグスブルク)を含む彼らは「プラチナ世代」と呼ばれ、早いうちから才能を高く評価されてきた面々だ。