いよいよホーム開幕戦、「本当の試合」へ
“強み”を活かせるか。ブンデスリーガ第2節、ボルシア・ドルトムントはホームの開幕戦を迎える。またジグナル・イドゥナ・パルクで始まる熱に浮かされる日々。前日会見でペーター・ボス新監督は「黄色い壁の前での最初の本当の試合を楽しみにしている」と語った。12日のDFBポカール1回戦、19日の第1節ボルフスブルク戦と、2週連続でアウェイゲームが続いたドルトムント。ヘルタ・ベルリンがやって来る26日から、本拠地で「本当の試合」が始まるのだ。
ヘルタはホームでの第1節を2-0で快勝。昨季に続いて指揮を執るパル・ダルダイ監督は、1年で1部に戻ったVfBシュトゥットガルトを相手に、ポゼッション型を展開した。4バックのCBの間に、ボランチのダリダかシェルドブレットが下りてきてビルドアップに参加する。そして両サイドバックのバイザーとプラッテンハートが高い位置を取る。特にバイザーは右サイドでよくボールに触り、重要な起点となっていた。
逆にドルトムントからすれば、CBの間に下りてくるボランチ、右サイドのバイザーは、ボールの取り所として狙い目になるだろう。ボス監督は「ボルフスブルク戦の成果をヘルタに対しても繰り返さなくてはならない」と語ったが、攻守の切り替えを徹底し、ボールを奪ってカウンターに繋げたいところだ。シュトゥットガルト戦では74分にロングボール一発で浅野拓磨に裏に抜け出され、ポスト直撃のシュートを打たれる場面もあった。こうしたシンプルなやり方が、首都のクラブには有効なのではないか。
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