「ユナイテッドは哲学を変えなければならなくなるだろう」
イングランドのメディア関係者ならだれもが耳を傾ける英スカイスポーツの看板解説者、元イングランド代表DFのガリー・ネビル(元マンチェスター・ユナイテッド)とジェイミー・キャラガー(元リバプール)が、チェルシーからユナイテッドへの移籍が間近に迫っているスペイン代表MFファン・マタ(25)の補強について疑問を呈した。
ユナイテッドの移籍金史上最高額となる3700万ポンド(約63億円)の4年半契約で基本合意に達したと報じられているマタは、日本代表MF香川真司と同じトップ下でプレーする選手なだけに、香川の出場機会減少も懸念されている。
――ガリー・ネビル解説者
「3700万ポンドは大金だが、補強は必要だった。ただ、マタはユナイテッド特有の哲学には適合しないと思う。最初の疑問は、彼をどこで起用するかということだ。ルーニーとファン・ペルシーが万全な状態である場合、2トップでプレーすることは確実であり、そうなった時に彼をどこでプレーするのか。左または右MFで使うのか。
これまでに我々は、香川、クレベルソン、ベロンと言った本来トップ下の選手らが、中央MFでプレーできないため左MFに移動させられるのを見てきた。おそらくユナイテッドは哲学を変えなければならなくなるだろう。モイーズもそう考えているのかもしれないし、彼は4-3-3の布陣でプレーしたいのかもしれない。
今のチームでマタを起用するためには変化が必須となる。ユナイテッドは普段から左右MFを起用している。状況に応じてコンパクトに戦う時もあるが、サイドには常に選手が張っているため、やはり疑問となるのはマタの起用法だ」