アトレティコで不遇の時を過ごしたMFアレッシオ・チェルチ【写真:Getty Images】
今夏セリエA復帰を果たしたエラス・ヴェローナへの加入が決定している元イタリア代表MFアレッシオ・チェルチが、前所属のアトレティコ・マドリーでの味わった苦難についてコメントを残した。伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』の報道を引用しスペイン紙『アス』が伝えた。
2014年夏にトリノからアトレティコへと加入したチェルチは、途中ミラン、ジェノアへレンタル移籍をするも、約2シーズンを同クラブで過ごした。しかしそのうちフル出場したのはたったの1試合しかなく、今季もリーグ戦わずか1試合の出場にとどまっている。ディエゴ・シメオネ監督率いるアトレティコのスタイルに適応できず苦しい時を過ごしたことは選手自身も認めているようだ。
「最初からいい形でことは始まらなかった。マドリーについたのは9月1日で、準備もできていなかった。多くのことを経験してきたが、これ以上ことを大きくしたくないんだ」
さらには「もし過去に戻れるとしても、アトレティコには行かない。多くのものを失ったんだ。スペインへ行くのはいい選択ではないと言ってくれたトリノの多くのファンの愛情とか。僕はチャンピオンズリーグを戦って飛躍を遂げたかったんだ」と本音も語った。
今季は昇格組のヴェローナにて再起を誓うチェルチ。自信も「ここ数年で失ったものを取り戻したい」と語っているように、母国イタリアで復活を果たす姿を見ることができるかもしれない。
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