バロテッリPKが決勝点 セードルフ監督初戦は1-0【写真:goal.com】
19日に行われたセリエA第20節、ミラン対エラス・ヴェローナの一戦は、1-0でホームのミランが勝利を収めた。MF本田圭佑はトップ下で先発出場し、63分までプレー。チャンスを演出する場面もあったが、得点に絡むことはなかった。
ミランはセードルフ監督が会見で明かしたように、4-2-3-1でスタート。1トップにバロテッリが入り、2列目はカカー、本田、ロビーニョと並んでキックオフを迎えた。
前節の失態を払しょくし、新指揮官に白星デビューをプレゼントすべく、ミランは立ち上がりから積極的な姿勢を見せる。その立ち上がりは、本田が絡む形でチャンスが生まれた。
7分にエマヌエルソンとのワンツーで見せ場をつくると、1分後にはペナルティーエリア外から柔らかいクロスを入れてカカーのチャンスを演出するが、シュートはポストの横へそれた。13分には本田がFKで自ら狙ったが、枠を大きく外してしまう。
ミランはその後も圧倒的なポゼッションから先制点を狙った。14分、カカーのスルーパスからバロテッリが狙うが、シュートは枠外。17分には、デ・シリオのクロスがバロテッリに合わず、飛び込んできた本田に届いたが、難しいコントロールとなってシュートにつなげられなかった。19分にもバロテッリが強烈なシュートを放つが、ボールはクロスバーを越える。
29分には本田とカカーが崩しを見せた。モントリーヴォの縦パスを本田がダイレクトでカカーに預け、2人がワンツーで中央突破を図る。惜しくもDFに阻まれたが、決まれば美しい形だった。
攻めるミランだが、守ってカウンターを狙うヴェローナをこじ開けられず、徐々にペースダウンしていく。その中でも、39分のバロテッリの強烈なシュート、41分のバロテッリのFK、45分のモントリーヴォのミドルと、ゴールに迫ったミランだが、結局スコアレスのまま前半終了を迎える。
後半に入っても攻めるミラン、守るヴェローナの構図は変わらず。だが、ミランは前半のようにチャンスをつくれず、逆にヴェローナにゴール前まで運ばれる回数が増え、本拠地サン・シーロの観客は徐々に苛立っていく。バロテッリが観客に冷静になるよう促す場面も見られた。
本田は56分、カウンターから左足でミドルシュートを放ったが、これは枠に飛ばず。63分にビルサとの交代でベンチへ下がった。
ミドルシュートでなんとか1点をもぎ取ろうとするミランだが、68分のロビーニョのシュートはポストを直撃。運にも恵まれず、スタジアムはますますフラストレーションをためていく。セードルフ監督は78分、ロビーニョを下げて若手ペターニャを投入する。
すると82分、そのペターニャのパスを受けたカカーが、ゴンサレスにペナルティーエリア内で倒され、PKを獲得。これをバロテッリが確実に決め、ミランがついに均衡を破った。
同点を目指して前に出てきたヴェローナを抑え、ミランはそのまま逃げ切り。苦しみながらも新体制初戦を白星で終えた。今季6勝目を手にしたミランは、勝ち点25で11位につけている。