鹿島アントラーズが柏レイソルに勝利【写真:Getty Images for DAZN】
【柏レイソル 2-3 鹿島アントラーズ J1 第17節】
明治安田生命J1リーグの第17節が2日に開催され、柏レイソルと鹿島アントラーズが対戦した。
柏は前節まで10試合で9勝1分けと順調に勝ち点を重ねて首位を快走中。一方の鹿島も3連勝で上位に迫っており、優勝争いを大きく左右する可能性もある大一番となった。
前半半ばの24分、先手を取ることに成功したのはホームの柏だった。右サイドからの低いクロスが逆サイドへ流れたあと、折り返されたボールをクリスティアーノが収め、落としたボールを大谷がシュート。GKクォン・スンテの重心の逆を突いた低いシュートが決まって柏がリードを奪った。
1点ビハインドで後半を迎えた鹿島は、後半立ち上がりにもアクシデントに見舞われてしまう。クリスティアーノのシュートをキャッチしそこねたクォン・スンテが、こぼれ球を押し込みに来た中川に手を蹴られる形となってしまい負傷。曽ヶ端との交代を余儀なくされた。
反撃に向けた出鼻をくじかれたかに見えた鹿島だが、その数分後には嫌なムードを払拭する同点ゴールが生まれる。左サイドに持ち込んだ金崎がペナルティーエリア横から自らシュートを放つと、GK中村の反応も間に合わない強烈なボールがクロスバー下部を叩いてネットに収まりスコアは1-1に。
さらにそのわずか3分後には試合をひっくり返してしまう。鹿島が左サイドのタッチライン際で獲得したFKから、蹴るのは永木。高い弾道でゴール前に送られたボールは、大きく弧を描いて中村の伸ばした手の先を越え、そのままゴールネットを揺らして逆転ゴールとなった。
だが柏も動じることはなくすぐさま反撃。62分、伊東からのパスを受けた小池が曽ヶ端を引きつけて中央にパスを送り、ペナルティーエリア中央のクリスティアーノへ。落ち着いたシュートを無人のゴールに突き刺して再び同点とする。
オープンな展開となった後半、勝利を大きく引き寄せる次の1点を奪ったのは鹿島だった。72分、エリア内左側でボールを持ったペドロ・ジュニオールが個人技でシュート体勢に持ち込み右足を一閃。DFに当たってコースを変えたボールがゴール右隅に収まって3-2の勝ち越しゴールを奪った。
両チームともにチャンスはあったがそれ以上のゴールは生まれず、3-2で鹿島が勝利。柏は第6節以来11節ぶりの黒星となった。鹿島は首位の柏と1ポイント差での暫定2位に浮上しており、5日に行われる未消化分のガンバ大阪戦で首位浮上を狙う。
【得点者】
24分 1-0 大谷秀和(柏)
53分 1-1 金崎夢生(鹿島)
56分 1-2 永木亮太(鹿島)
62分 2-2 クリスティアーノ(柏)
72分 2-3 ペドロ・ジュニオール(鹿島)
【了】