チェルシーのジエゴ・コスタ【写真:Getty Images】
アトレティコ・マドリーは、チェルシーに所属するスペイン代表FWジエゴ・コスタを再獲得した上で、選手登録が可能になる来年1月まで練習のみに参加させることを考えているという。1日付のスペイン紙『アス』が伝えている。
D・コスタはチェルシーでの3年目のシーズンを終えたあと、アントニオ・コンテ監督から来シーズンの構想に入っていないことを告げられたと明らかにした。来季に向けて移籍先を探す意志を見せており、去就が注目されている。
D・コスタ自身はチェルシーに移籍するまで在籍していた古巣アトレティコへの復帰に乗り気な様子だが、大きな障害がひとつ存在する。アトレティコが、未成年選手の獲得・登録に関する違反により、国際サッカー連盟(FIFA)からこの夏の移籍市場での補強禁止処分を受けていることだ。
アトレティコが選手を獲得すること自体は可能だが、公式戦に出場できる選手登録は冬の移籍市場が開くまで不可能。そのためD・コスタを再獲得するとしても、半年はブラジルや中国などへレンタルに出す可能性があるとも予想されていた。
だがアトレティコは、実質的には来季開幕から4ヶ月程度となるその期間中、D・コスタをチームにとどめる考えだとみられている。D・コスタに試合への飢餓感を持たせること、他のFWたちに冬以降のポジション争いの危機感を持たせることなどがチームにとってプラスになると判断しているという。
D・コスタ自身はアトレティコ復帰を望んでいるため、チェルシーとの合意さえ得られれば獲得は可能との見通し。ブラジル出身のスペイン代表FWは古巣に戻った上で、プレーできない期間を過ごすことになるのだろうか。
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