市場価値でも世界一の座につけているレアル・マドリー【写真:Getty Images】
今季国内リーグ、チャンピオンズリーグ(以下CL)の2冠と史上初のCL2連覇という偉業を成し遂げたレアル・マドリーは、その市場価値においても世界最高の数値を誇っているようだ。スペイン紙『マルカ』が伝えた。データは『Transfer market』に基づく。
同紙は欧州のクラブそれぞれの選手の市場価値を合計してランキングにして発表している。見事1位に輝いた今季のレアルの選手それぞれの市場価値を合計した値は7億8330万ユーロ(約970億円)であり、昨季よりも1900万ユーロ(約23億円)高い数値となっている。2位となったバルセロナは7億3300万ユーロ(約910億円)、3位のバイエルンは5億6610万ユーロ(約702億円)となっており他を大きく離す結果となった。
さらに注目すべきは、今季のレアルの特徴がその数値の内訳にも表れていることである。FWカリム・ベンゼマ、ガレス・ベイル、クリスティアーノ・ロナウドらBBCトリオの市場価値が2億4000万ユーロ(約298億円)、つまり全体の約30%の値にとどまっているのだ。ジネディーヌ・ジダン監督は今季、積極的なローテーション制や中盤に重きを置いた戦い方を採用するなど前線のBBCトリオに十分な体力回復やモチベーションを与えることに努めてきた。結果として前線の3人は昨季に比べゴール数が減り個人としての価値は落としたものの、それを代償にチーム力はさらに強力なものとなった。
今夏の移籍市場では選手の放出、獲得ともに積極的な姿勢を見せるマドリーだが、その結果来季のチームはどれほどの市場価値を持った集団となるのだろうか。
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