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「100m先で爆弾が爆発したとしても…」闘将シメオネ、試合前の研ぎ澄まされた集中力

シリーズ:FChan TV text by 編集部

 フットボールチャンネルの次世代サッカー情報番組『F.Chan TV』。第54回に、実況アナウンサーの倉敷保雄氏、解説者の玉乃淳氏がゲストとして登場した。

 番組では、6月20日にカンゼンから発売されたアトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督の自叙伝『信念〜己に勝ち続けるという挑戦〜』の発売を記念し、前週に引き続いて同監督を特集。今回は、熱き“闘将”が贈る珠玉の言葉を紹介した。

 「ピッチに通じるトンネルをくぐる、それはフットボールにおいて最高の瞬間の一つだ。まるで未来への旅のようでもある。ずっと言い続けてきたことだが、私から100メートルの距離で爆弾が爆発したとしても、自分の耳には入らない(『信念』より引用)」

 この言葉は、ピッチ入場の前に選手が待機しているトンネルの中にいる時から、シメオネはすでに集中力が研ぎ澄まされた状態にあることを説明しているものである。彼にとってフットボールとは「心の準備」。そして心の準備とは、「試合が行われるずっと前からそれに立ち向かっているという形であり、この競技について感じていることをピッチ上でどう表すか決める方法である」と『信念』で述べている。

 倉敷氏によると、シメオネは試合前に「慢心されるのも嫌だし、テンションが落ちてしまうのも嫌なんです。(選手には)ゲームに集中して欲しい」とのこと。

 『信念』でシメオネは「(トンネルの中で)ジョークを飛ばす選手もいる」と様々なタイプの選手がいることを明かしている。しかし、試合を“戦争”と捉えている彼にとって、ピッチへと通じるトンネルの中とは、戦場に向かって緊張感と集中力を高めていく「旅」であったのかもしれない。

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『信念 己に勝ち続けるという挑戦』
定価1944円

圧倒的な手腕で選手を統率する名将“シメオネ”の本格自伝

どのようにしてチームを世界トップクラスに導いたのか。
チームを強くする秘訣、シメオネ監督のサッカー哲学を紐解く。

[目次]
第1章 夢見る
第2章 学ぶ
第3章 感動させる
第4章 追いかける
第5章 争う

詳細はこちらから

【了】

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