J1とJ2のクラブによる実質的な入れ替え戦が復活
昇格から参入へ。微妙なようにも映る表記の変更には、J3までを含めたJリーグ全体におけるチーム数の上限設定を視野に入れた、いわゆる構造改革へ向けた動きも含まれている。
Jリーグは27日に都内で開催した定例理事会で、J1・J2昇降格決定方法を変更することを満場一致で承認した。概要や試合方式などの詳細を今後詰めうえで、2018シーズンから適用される。
現状における昇降格は、J1の16位以下の3チームが自動的に降格、J2の1位および2位が自動的に昇格し、残り1枠をJ2の3位から6位までがトーナメント形式で争う「J1昇格プレーオフ」で決める。
これが来シーズンからはJ1の17位および18位の自動降格、J2の1位および2位の自動昇格は変わらない一方で、J1の16位とJ2の3位から6位までの5チームが「J1参入プレーオフ(仮称)」に臨む。
具体的なトーナメント表は、現行のJ1昇格プレーオフの形はそのまま残し、その勝者がJ1の16位と対戦する。開催方法は1試合制で、J1チームのホームで行われる予定だ。
全体的なスケジュールとしては、J1の最終節とJ2の3位から6位までの勝者を決める一戦を同じ週末に実施。そのうえで翌週に日程をひとつ追加し、最後の1枠を決める一戦にあてる。
昨シーズンの順位や成績を例にあてはめると、J1の16位だった名古屋グランパスとJ1昇格プレーオフを制したセレッソ大阪が、前者のホームで一発勝負に臨む形となる。
J1とJ2のクラブによる実質的な入れ替え戦が、ジュビロ磐田とベガルタ仙台が対峙した2008シーズン以来、10年ぶりに再導入される。もっとも、昇降格決定方法の変更は以前から求められていた。