エデン・アザールとクリスティアーノ・ロナウド【写真:Getty Images】
去就が注目されるレアル・マドリーのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの争奪戦にチェルシーも参戦し、ベルギー代表MFエデン・アザールとのトレードを画策する可能性もあるという。18日付の英紙『エクスプレス』が伝えている。
脱税の疑いでマドリード検察から起訴された一件に腹を立てたC・ロナウドは、マドリーからの移籍を決断した模様だと盛んに報じられている。仮に移籍が実現するようなら、この夏のサッカー界を大きく揺るがす動きになることは間違いない。
移籍先の候補としては中国やアメリカなどのほか、欧州では古巣のマンチェスター・ユナイテッドやフランスのパリ・サンジェルマンなどが有力ではないかと言われる。だが、チェルシーのオーナーであるロマン・アブラモビッチ氏もそこに割って入ることを考えているという。
アブラモビッチ氏がC・ロナウドの獲得を狙う最大の理由は、「アントニオ・コンテ監督を引き留めるため」だとのこと。就任1年目でチェルシーをプレミアリーグ優勝に導いたコンテ監督だが、現時点で来季に向けた補強の動きが鈍いクラブに不満を抱いている様子だとも報じられている。
コンテ監督からの“戦力外通告”を受けて移籍が濃厚となったFWジエゴ・コスタの穴を埋めるためにも、チェルシーは前線の大型補強が必要かもしれない。C・ロナウドを手に入れるため、アブラモビッチ氏はアザールのマドリー移籍を交渉材料とする準備もあるとみられている。
マドリーは以前からアザールに強い関心を抱いていることが取りざたされてきた。ジネディーヌ・ジダン監督はアザールを高く評価しており、アザールも同監督は憧れの存在だと認めている。チェルシーがC・ロナウドの獲得に動くとすれば、アザールの動向もそこに絡んでくることになるのかもしれない。
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