レアル・マドリーのクリスティアーノ・ロナウド【写真:Getty Images】
レアル・マドリーのFWクリスティアーノ・ロナウドが移籍を決断したというポルトガルでの報道を受け、スペインメディアは同選手の移籍先の候補となり得るクラブについて予想を展開している。
16日付のポルトガル紙『ア・ボーラ』は、C・ロナウドが脱税疑惑でマドリード検察から起訴された一件に激怒し、マドリー退団を決意した模様だと伝えた。すでにフロレンティーノ・ペレス会長にその意志を伝えたとされている。ポルトガル『レコルド』も、「C・ロナウドはもうマドリーには戻らない」と報じた。
ポルトガルから伝わる衝撃的な報道を受け、スペイン紙『マルカ』『アス』『ムンド・デポルティーボ』『スポルト』などはそれぞれ、C・ロナウドが本当にマドリーを去ることになった場合の移籍先候補について見通しを論じている。
「彼のレベルに見合う行き先はそれほど多くはない」と『アス』。獲得するには1億ユーロ(124億円)を越える移籍金が必要と見込まれることもあり、実際に獲得を検討できるクラブは限られるとみられている。
複数紙で移籍先候補に挙げているのは、イングランドのマンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティ、そしてフランスのパリ・サンジェルマンの3クラブ。『マルカ』はドイツのバイエルン・ミュンヘンの可能性にも言及している。いずれもC・ロナウドの獲得資金を捻出できる可能性のあるビッグクラブだ。
欧州のメガクラブ以外では、中国のクラブも巨額の移籍金を支払うことが可能かもしれない。だが、「スポーツ面で大きなハンディキャップになる」(『スポルト』)といったように、いまだ衰えの気配を見せないC・ロナウドの移籍先としては現実味が薄いともみなされている。『アス』ではメジャーリーグサッカー(MLS)移籍も候補に挙げつつ、「最も可能性が低い選択肢」だとしている。
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