元ミランのダニエレ・マッサーロ氏【写真:Getty Images】
元ミランのダニエレ・マッサーロ氏が、ミランとの契約を延長しない決断を下したGKジャンルイジ・ドンナルンマについて自身の見解を述べた。イタリア『メディアセット』が15日に伝えている。
ミランは15日に、ドンナルンマとの契約延長に向けた交渉を行ってきたが進展がみられないとして、交渉を打ち切ることをクラブ公式サイトで発表した。契約は残り1年となっていることから、契約満了によりフリーで手放すことになるのを避けるため、この夏に移籍することが濃厚視されている。
ドンナルンマの決断には、代理人を務めるミノ・ライオラ氏の意向も大きく影響したとみられている。「ドンナルンマのせいなのか、ライオラのせいなのかは分からない」とマッサーロ氏もコメント。「ドンナルンマはファンに期待を持たせていただけに、残念だ。(フランコ・)バレージや(パオロ・)マルディーニのようなバンディエーラ(クラブの象徴的選手)に本当になれるはずだった」と若きGKの決断を惜しんだ。
マッサーロ氏自身は、1995年にミランを去り、日本の清水エスパルスへ移籍して現役最後の時期を過ごした。その決断を振り返り、次のように述べている。
「インテルの(エルネスト・)ペッレグリーニ会長から白紙の小切手を提示され、『給料の2倍を書いてくれ』と言われた。だが私はミランのユニフォームを最後まで尊重した。契約を終えたあと、イタリアの他のチームでプレーするのは正しいことではないと考え、日本での経験を選んだんだ」
多くのビッグクラブがドンナルンマの獲得を争うことが見込まれる中、レアル・マドリーが移籍先として最有力とも報じられている。だがマッサーロ氏は、「私としてはドンナルンマは最終的にユベントスへ行くと思う」とイタリア王者への移籍を予想している。
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