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FIFA、人種差別問題の対抗処置を発表。レフェリーに与えられた権限とは…

text by 編集部 photo by Getty Images

サリー・ムンタリ
ペスカーラのサリー・ムンタリ【写真:Getty Images】

 サッカー界で蔓延する人種差別問題の対抗処置として、国際サッカー連盟(FIFA)がレフェリーに「試合を中止し、放棄させる権限」を与えることを決定した。14日に英メディア『BBC』が報じている。

 同メディアによると、レフェリーに与えられた権限は3段階。観客が人種差別に関する問題行動を起こした場合、まず最初に警備員にファンの行動を止めさせる。治らない場合は、試合の一時中断の判断を下せる。それでも治らない場合は、試合を中止する権限を実行できるようだ。

 これに関してFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は「これは差別との戦いにおいて画期的な変化である」とコメントしている。この対抗処置は、今月開催されるコンフェデレーションズカップから採用される見通しだ。

 人種差別問題に関しては今年4月、ペスカーラ所属のサリー・ムンタリがカリアリ戦で、ホームのカリアリサポーターから人種差別的なチャントを浴びせられた。審判団に介入を求めたところイエローカードを受けてしまったムンタリは後半アディショナルタイム、試合終了の笛を待たずにピッチを去ることを選択。この行動を国連が支持し、FIFAに対して人種差別問題の対策を要請していた。

【了】

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