アストラの瀬戸貴幸【写真:Getty Images】
ルーマニアのアストラ・ジュルジュで活躍を続けてきたMF瀬戸貴幸に対し、国内最大の名門クラブであるステアウア・ブカレストが獲得への関心を示しているという。ルーマニア『sport.ro』が12日付で伝えた。
日本国内でのプロ経験はなく、ルーマニアで選手としてのキャリアをスタートさせた異色の経歴を持つ瀬戸は、2007年から10シーズンにわたってアストラ(入団当時のクラブ名はFCプロイェシュティ)でプレー。3部リーグで戦っていたアストラが1部まで昇格し、リーグ王者に上り詰めるまでの歴史をクラブとともに歩んできた。
アストラの躍進に貢献してきた選手たちはビッグクラブからの引き抜きの対象となり、特にステアウアは過去2シーズンで6人の選手を獲得。さらに“7人目”として瀬戸にも関心を抱いている模様だと伝えられている。
瀬戸は2015年夏にはトルコのオスマンルスポルに移籍し、半年後にレンタルの形でアストラに復帰。この夏には一旦オスマンルスポルに戻る形となる。ステアウアは瀬戸に対して「魅力的な報酬」を提示しているが、トルコのクラブが支払う給与額には及ばず、またオスマンルスポルは来季に向けた瀬戸の処遇をまだ決めてはいないという。
ステアウアはルーマニアを代表する名門クラブであり、国内最多のリーグ優勝26回を誇る。1986年には欧州チャンピオンズカップでも優勝しており、ルーマニアで唯一欧州制覇を成し遂げたクラブだ。2016/17シーズンはリーグ2位で終え、来季チャンピオンズリーグの予選3回戦からの出場権を獲得している。
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