U-20イタリア代表のアレッサンドロ・プリッツァーリ【写真:Getty Images】
18歳の正守護神ジャンルイジ・ドンナルンマが移籍することになったとしても、GKに関してミランの将来は安泰かもしれない。17歳のアレッサンドロ・プリッツァーリがU-20ワールドカップ(W杯)で見せた活躍に称賛が集まっている。
U-20W杯準決勝でイングランドに敗れて決勝進出を逃したイタリアは、11日に行われた3位決定戦でウルグアイと対戦。日本も同居していたグループステージでの対戦に続いての再戦となった。
3位決定戦では、これまでの6試合でゴールを守っていた20歳のアンドレア・ザッカーニョに代えてチーム最年少選手のプリッツァーリが起用された。90分間を0-0で終えたあと、プリッツァーリはPK戦でウルグアイのシュート2本をストップし、イタリアの3位フィニッシュに大きな貢献を果たした。
イタリア各メディアや、ファンのSNSなどでは、このプリッツァーリの活躍が大いに称賛されている。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙は「早くもドンナルンマの後継者?」と報道。『スカイ・スポーツ』も特集記事で経歴などを伝えた。
ドンナルンマより1歳年下のプリッツァーリだが、ミランではすでにトップチームの一員。昨年9月にはウディネーゼ戦で初めてベンチ入りし、ユベントスのFWモイーズ・キーンより早く、史上初めてセリエAのベンチに入った2000年代生まれの選手となった。だが、その後も定期的にベンチ入りしながらも出場の機会はまだ訪れていない。
去就が騒がれていたドンナルンマは、ミランとの契約を延長して残留することを決めた模様だと報じられているが、1年後にミランがチャンピオンズリーグ出場権を逃した場合の契約解除条項が設定されるとの報道もある。ドンナルンマを失うことになれば、プリッツァーリが新守護神として期待されることになるかもしれない。
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