ローマを去るフランチェスコ・トッティ【写真:Getty Images】
2016/17シーズン限りでローマを退団した元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティは、ローマでの最後の試合でPKを蹴る機会があれば、意図的に外すつもりだとチームメートに話していたという。DFファン・ジェズスがブラジル『ラジオ・アトランチーダ』に語った。
下部組織から28年間にわたってローマ一筋で過ごし、クラブの象徴的な存在となったトッティだが、この夏までとなっていた契約を延長せず退団することが決定。先月28日に行われたセリエA最終節、本拠地オリンピコでのジェノア戦がローマでのラストマッチとなった。
ファン・ジェズスによれば、ジェノア戦を前にしてトッティは落ち着かない様子だったという。「1週間ずっとナーバスになっていた。ある日は『やめる!』と言ったかと思えば、別の日には『いや、続ける!』と言っていた」
ジェノア戦でPKを蹴る機会があれば、ボールをサポーターにプレゼントするため意図的に外すこともトッティは考えていたようだ。「ロッカールームで一緒になった時、『もしPKを蹴ることがあれば決めない。ゴール裏へ蹴るつもりだ』と言っていた。幸いPKはなく、彼がゴール裏へ蹴り込んだのは、試合後にサインされたボールだけだったよ」
「彼のローマでの最後のシーズンに一緒にプレーできたことを、僕らは誇らしく思っている。別のクラブへ行けばもっと勝つこともできた選手だった。技術的には、彼のような選手は世界にもほとんどいない」とファン・ジェズスはローマを去る大ベテランに賛辞を送っている。
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