名物サポーターの「太鼓のマノロ」【写真:Getty Images】
スペイン代表の名物サポーターとして知られる「太鼓のマノロ」ことマヌエル・カセレス・アルテセーロさんが、トレードマークの太鼓を盗まれるという災難に見舞われた。スペインラジオ『オンダ・セロ』などが伝えている。
現在68歳のマノロさんは、スペイン代表の熱烈なサポーターとして「マノロ・エル・デル・ボンボ(太鼓のマノロ)」の愛称で親しまれている。おそらくは世界で最も有名なサッカーのサポーターの一人であり、スペイン代表の試合があれば必ず観客席に姿を見せる。
1979年にスペイン代表の試合を初観戦して以来、長年にわたって代表チームのほぼ全ての試合を観戦し、太鼓での応援を続けてきた。健康上の問題のため昨年のEURO2016参加は逃したが、その後また応援に復帰している。
だがそのマノロさんは、現地時間の7日にスペイン代表対コロンビア代表の国際親善試合が行われたムルシアで、太鼓を盗難される被害に遭ってしまった。試合前に、太鼓を積んでいた車が何者かに襲われ、太鼓が持ち去られたとのことだ。
スペイン代表が2010年ワールドカップで優勝を飾った際にも使っていたという太鼓を失い、マノロさんはひどくショックを受けた。「数年前から使っていたものだ。たくさんの思い出がある。一緒に世界を巡ってきた太鼓だった」とコメントしていた。
しかし、この事件が明らかになったあと、ファンの間ではマノロさんの手に太鼓を取り戻そうという動きが起こった。スペイン警察は8日朝に、「市民の皆さんの協力のおかげでマノロの太鼓を取り戻すことができた」とツイッターで明らかにしている。
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