テネリフェの柴崎岳【写真:Getty Images】
テネリフェのアルフォンソ・セラーノSD(スポーツディレクター)が解任を免れ、逆にクラブとの契約を延長したのは、MF柴崎岳を獲得したおかげでもあるかもしれない。8日付の地元紙『エル・ドルサル』が見解を伝えている。
セラーノSDは今月5日に、ホセ・ルイス・マルティ監督とともにテネリフェとの契約延長が発表された。だがシーズン途中の時点では、契約延長どころか解任される危機にも立たされていたという。
シーズン開幕前の夏に行われた補強は、「的中したものよりも失敗の方が多かった」と『エル・ドルサル』は評価。だが、1月の移籍市場で補強された選手の中でも特に柴崎とMFタイロン・デル・ピノがチームの状況を好転させ、セラーノSDの立場も変えたとの見方を述べている。
「冬の補強がテネリフェを成長させ、プレーオフ進出にまで導いた。柴崎岳とタイロン・デル・ピノがクオリティーを引き上げ、セラーノを解任から救った」と同紙は記述。柴崎は「適応の問題のためレギュラー獲得には苦戦した」が、シーズンの「決定的な時期に不動のレギュラーになった」とテネリフェ加入から現在までの経緯が伝えられている。
シーズン前半には、一時は最下位にまで転落するなど苦戦していたテネリフェだが、後半戦に復調。1部昇格に向けたプレーオフの出場を決めている。今週末に行われるリーグ最終節を終えたあと、4チームで行われるプレーオフに臨む。
【了】