決勝進出を果たしたU-20ベネズエラ代表【写真:Getty Images】
韓国で開催中のU-20ワールドカップは、8日に準決勝の2試合が行われ、ベネズエラとイングランドが決勝進出を果たした。
準決勝に残っていたのはウルグアイ、ベネズエラ、イタリア、イングランドの4チーム。今大会に出場していたU-20日本代表はグループステージでウルグアイとイタリア、決勝トーナメント1回戦でベネズエラと対戦しており、4強のうち3チームが日本と戦ったチームという顔ぶれになっていた。
準決勝はウルグアイ対ベネズエラ、イタリア対イングランドという、南米と欧州それぞれの大陸同士のチームによる激突。先に行われた南米対決では、ウルグアイが先制しながらもベネズエラが後半終了間際に追いつき、最後はPK戦を制して決勝に勝ち進んだ。
サッカー強豪国が居並ぶ南米の中でも、長らく「最弱国」の立場にあったベネズエラは、これまでA代表のW杯に出場したことはない。U-17やU-20を含めても世界大会でのベスト16が過去の最高成績であり、日本を破って8強へ進んだ時点で新たな歴史を作っていた。
その快進撃は止まらず、準々決勝でもアメリカを撃破。ラファエル・ドゥダメル監督が「我が国のサッカーの歴史上最も重要な意味を持つ試合」だと話していたウルグアイとの準決勝も制し、初めて世界大会の決勝の舞台へ進んだ。ベネズエラ各メディアは「歴史的な決勝進出」「ほとんど誰も信じていなかったようなことが起きた」とこの快挙について大きく伝えている。
欧州対決のイタリア対イングランド戦は開始直後にイタリアが先制したが、後半に3点を奪ったイングランドが逆転で決勝へ進んだ。1993年大会(当時はワールドユース)の3位が最高成績だったイングランドにとっても初の決勝進出。決勝および3位決定戦は11日に開催される。
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