13日にイラク戦に臨む日本代表【写真:Getty Images】
ロシアW杯アジア最終予選グループBの試合が8日に行われ、オーストラリア代表がサウジアラビア代表に3-2の勝利を収めた。この結果は、日本代表の予選突破の行方にどのような影響を及ぼすのだろうか。
オーストラリア代表のコンフェデレーションズカップ出場の影響で1試合のみ前倒しで行われた試合は、グループ3位のオーストラリアが同2位のサウジを下すという結果となった。これにより、グループの上位3チームが勝ち点16で並んだが、得失点差で日本が首位をキープ。サウジが2位、豪州が3位に続いているが、日本は1試合を多く残している。
グループの上位2チームがW杯出場権を獲得し、3位はプレーオフへと回るため、重要なのは3位チームに差をつけられるかどうか。そういう意味では、3位のオーストラリアが勝利を収めたのは日本にとって望ましい結果ではなかったと言える。
勝ち点9で4位のUAEがオーストラリアに引き離されたため、グループBは三つ巴の構図がより色濃くなった。日本、サウジ、オーストラリアの3チームのうち2チームが本大会へ進み、もう1チームがプレーオフへ進む可能性は高い。その中でも日本は、1試合を多く残して得失点差でもリードしているという点で、圧倒的とは言えないまでもやや優位な状況にある。
だが、13日に行われるイラク代表との試合にもし敗れてしまえば、そのアドバンテージは消え去ってしまう。この試合で勝ち点を獲得し、サウジとオーストラリアに対する優位を保ったまま残り2試合を迎えることが重要になる。いずれにしてもイラク戦で予選突破が決まることはないが、イラク戦で勝ち点1以上を獲得した上で、8月31日にホームで行われるオーストラリア戦に勝てば1試合を残してW杯出場が決定する。
勝ち点4でグループ5位のイラクは、数字上は3位浮上の可能性を残していたが、オーストラリアがサウジに勝利した時点で予選敗退が完全に決定した。このことが、13日の試合で日本にとってわずかに優位に働く可能性もあるかもしれない。
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