セサル・アスピリクエタ【写真:Getty Images】
プレミアリーグのイメージは変わりつつある。同リーグが紹介したデータによると、2016/17シーズンの総タックル数が過去最少だった。
イングランドのサッカーといえばフィジカル重視の肉弾戦が少なくないイメージだが、プレミアリーグの公式サイトは「モダンなサッカーにおいては滅びつつある」とし、「それを数字が証明している」と伝えた。
今シーズンのプレミアリーグでは、1万3138回のタックルがあった。1試合平均34.57回という計算で、これはプレミアリーグ史上最少だという。2015/16シーズンの1万4729本から考えても10%程度の減少だ。
特にセンターバックのプレースタイルに変化があったと指摘した。10年前の2006/07シーズン、プレミアリーグで最もタックルでボールを奪ったのは、当時マンチェスター・シティでプレーしていたDFシルバン・ディスタンで90回。5位のジョレオン・レスコットでも80回のタックル成功となっている。今シーズンはトップがチェルシーのセサル・アスピリクエタで63回。これでも抜きんでた数で、3位のブルーノ・マルティンス・インディは44回となっている。
今シーズンのタックル数トップ20にはセントラルミッドフィルダーが9人、サイドバックが8人で、アスピリクエタだけがセンターバックとしてこの中に含まれている。センターバックの役割にも大きく変化があったようだ。
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