バンキアが複数オファーを明かす【写真:goal.com】
クラブ売却先を探しているバレンシアだが、シンガポールの投資家ピーター・リム氏による買収は見送られることになった。
バレンシア財団がクラブの70%の株式を手にするための増資分として、同財団に8400万ユーロを融資したバンキアは、売却先を選定する立場にある。同銀行は15日午後2時までに買収を望む人物や組織のオファーを待つと公言していたが、同日午後10時に複数オファーが届いたことを明かしている。
リム氏は、3億ユーロ以上の負債を抱えるバレンシアに対し、少なくとも2億1000万ユーロを投資することを確約しているとみられる。だが、バンキアによると、その後届いた2つのオファーが、リム氏の投資を上回る可能性がある模様だ。
バンキアは、負債を返済する過程で機密性の重視を求めている。その機密性を必要不可欠としながら、最短期間かつ最良のスポーツプロジェクトを掲げるオファーを検討する意向だ。
一方、バンキアはリム氏以外のオファーを出した組織や人物の名前や投資額を明かすことは一切できないと主張。同銀行は協力性、透明性、平等性を下に最終的な売却先を判断すると声明を出している。