前日練習を行う日本代表【写真:編集部】
日本代表は6日、東京都内で親善試合・シリア戦(7日)に向けた前日練習を行った。
ピッチに姿をあらわした選手たちはまずはボール回し。終始笑顔で、談笑しながらボールタッチしている様子が見られるなど非常にリラックスした雰囲気。その後、約3分の全員ミーティングののち、ランニングを行った。
ランニング終了後は4列に分かれて体を動かしながらほぐすウォーミングアップを実施。短めのダッシュなどで体を温めた。ここで規定の15分となり、以後は非公開となった。
シリア戦は親善試合ということもあり、W杯最終予選でのピリピリしたような緊張感は15分の中では見られなかった。明日は選手らの普段とは違ったのびのびとしたプレーが見られるはずだ。
読めないのは先発メンバーだ。選手たちのコンディションはバラバラで、けが人も多い。また、親善試合でテスト色が強いとはいえ、それはシリアを「仮想イラク」とした上での、より本番を意識したものになる。ハリルホジッチ監督のコメントからもそれは読み取れる。
まず、負傷中の選手は間違いなく起用しないはずだ。乾貴士や浅野拓磨、今野泰幸は出番がないだろう。乾や今野は指揮官がイラク戦のキーマンと考えていることから、温存の意味合いが強い。特に乾は代表での情報が少ないためイラクに手の内を明かさないためにもピッチには送り出さないはずだ。
ハリルホジッチ監督は加藤恒平や三浦弦太について期待を込めつつも「いきなり新しい選手を使うのは難しい」とも発言している。初招集選手に関しては先発出場ではなく、状況次第で途中出場が有力だ。
抜擢があるとすれば昌子源だろう。センターバックで誰が吉田麻也とコンビを組むのか。実績では槙野智章だが、昌子も継続して呼ばれている選手。シリア戦で起用し、そこでのパフォーマンスを見て、イラク戦で誰を起用するか決めるというのは十分考えられる。
(取材・文:植田路生)
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