香川真司【写真:Getty Images】
日本代表は5日、シリアとの国際親善試合およびロシアW杯アジア最終予選のイラク戦に向けた練習を行った。MF香川真司は仮想イラクとなるシリア戦で確認することは多いと考えている。
7日のシリア戦は、13日に行われるイラク戦に向けた準備という意味合いが強い。香川は「仮想イラクで組んでいると思うし、フォーメーションを含めてそういうのを想定してやると思う。代表は久しぶりなので、そこのズレは多少なりともあると思うので、メンバーも変わったりどうやってみんなが意識を一つにして共有できるかを確認したい」と考えている。
香川は攻撃時の連係を高めたい様子だ。「ボールを回してポゼッションを、というのはこのチームの課題の一つだと思う。じゃあ、どうやってセンターバックから縦パスを入れるのか、僕はどうポジションを取るのか、個々のポジションによっては話し合って確認していきたい。どうやって縦パスを入れて、どうやって3人目、4人目が絡んでいくかは一つの課題。その確認や連動は試していきたいというのがすごくある」と述べた。
4-3-3の中盤でパートナーとなるMF今野泰幸との関係性は「問題ないと思う」と香川。「あそこで攻守に出ていけるというのが、このチームのストロングポイントになった試合もあったので、その回数を僕たちがさらに増やしていけばもっと脅威になれると思う」と可能性を感じている。ただし、「ワンボランチしか残らないから、サイドバックを含めたリスクマネジメント」も意識する必要があるとした。
香川は攻撃時に「ボールに触れる機会が増える」ことがこのシステムの長所と感じており、「そこでリズムをつくれることは自分にとって大きいのかな」と話す。「どんどんそこでボールを受けて前に出て行くというのを繰り返せば、必ず相手に隙が生まれるし、それはシリアもそうだと思う。ドルトムントでやっているポジションでもあるので、楽しみですね」と、自信をのぞかせた。
今回の代表には新メンバーも多い。香川は「この試合(シリア戦)にしっかり勝って、良い形で(イラク戦が行われる)イランに乗り込みたい」としつつ、「個人的なこともそうですけど、初めての選手もいるし、そういう選手をサポートしながら。そういう中で自分がこのチームに良いものをもたらすということをこだわってやっていきたい」と話した。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
【了】