U-20日本代表の冨安健洋【写真:Getty Images】
U-20ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦でU-20ベネズエラ代表に惜敗を喫したU-20日本代表。それでも大会を通じて安定した能力を発揮したのが、最終ラインの冨安健洋(アビスパ福岡)。188cmの長身を誇る冨安の急成長ぶりは目を見張るものがあった。そんな冨安は、どんな少年時代を過ごしたのか。6月6日発売の季刊誌『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.45』(ジュニサカ)からうかがい知ることができる。
冨安が本格的にサッカーを始めたのは、小学1年生の後半。地元の少年団・三筑キッカーズに加入する。小学校高学年になると、2009年に開校したバルセロナスクール福岡校にも週2回通っていた。高江麗央(ガンバ大阪)らレベルの高い選手とも一緒にプレー。そこで出会ったのがイバン・パランココーチ(現東京ヴェルディトップコーチ)。イバンコーチは当時を述懐する。
「バルサスクールでのタケはボランチ中心で、前を向いても、相手を背負ってもいいプレーをしていました。攻撃面ではチームを動かしたり、自ら前線に上がってシュートまで持ち込むこともでき、守備面も空中戦の強さ、スペースの管理、インターセプトのうまさなど高い能力を備えていた。
サイドバックにもトライさせました。バルサにはサイドバックの攻撃参加を重視する哲学があり、彼はその資質を持っていましたから。私は3年間で3人をバルサに推薦しましたが、その1人がタケ。小学生をスペインに連れていくのは難しく、話は立ち消えになりましたが、それだけの潜在能力がある選手でした」
小学校卒業時に同スクールのスペイン遠征にも参加。アトレティコ・マドリーには1-10で惨敗したが、貴重な経験をして、アビスパ福岡のアカデミーへ進んだ。
その他、記事内では冨安を支えた母親や三筑キッカーズ時代の指導者などの証言をもとに、少年時代のストーリーが描かれている。
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