「自分だけ落ちたのは相当悔しかった」
ようやくチャンスがめぐってきた。
30日にU-20W杯決勝トーナメント1回戦・ベネズエラ戦に臨むU-20日本代表で、高木彰人が今大会初先発を飾る。
元々は森島司の負傷により、大会直前に追加招集された高木。グループステージでは第2戦のウルグアイ戦(0-2で敗戦)の最終盤に数分間プレーしたのみ。控えGKの2人を除いてチーム内で最も出場時間の短い選手だった。
「もし自分のチームから(U-20代表に誰も)行っていなくて、自分が落選する感じだったら、悔しさもありますけど、また違った悔しさだったと思う。逆に今回チームから3人行って、自分だけ落ちたというのは相当悔しかった」
W杯予選を兼ねていた昨年のAFC U-19選手権のメンバーから漏れ、W杯本大会も落選。「逆に(3人がU-20代表へ)行っている間、チームの方は人が少なくなっているということなので、自分は自分なりにチームで結果を出そうという気持ちで完全に切り替えていました」と語る。
だが、森島が大会直前の国内合宿で負傷離脱し、思わぬ形で追加招集を受けた。所属するガンバ大阪でのプレーに頭を切り替え、リスタートを切っていたところでのチャンスに、“22番目の男”高木は燃えた。
「自分的にはこの大会に来た時、どのポジションでも結果を出そうと思っていました。追加招集という時点で持っているというか、(森島)司とかが怪我したのは残念でしたけど、ポジティブに考えれば自分が(W杯に)行けることにもなったし、そういうところも含めて結果を出してチームに貢献したい」
ベネズエラ戦で、高木は岩崎悠人と2トップを組むことが予想される。今大会中、ずっと森島が務めるはずだった右サイドMFとして練習を積んできたところで内山篤監督から本職のストライカーとして大抜擢された。