日本、決勝T1回戦は中2日で3戦全勝のベネズエラと対戦
27日のU-20W杯グループステージ最終戦・イタリア戦(天安)を堂安律(G大阪)の2発によって2-2で引き分け、第一目標だった16強進出を決めた日本。D組3位通過となり、決勝トーナメント1回戦の相手はB組首位・ベネズエラに決定。試合は30日17時から大田ということで、日本は移動を伴う中2日の戦いを強いられることになる。
相手は中3日と1日休養が多く、2試合終了時点でいち早く突破を決めたため、26日の第3戦・メキシコ戦は余裕を持って戦うことができた。フィジカル・メンタル両面でも日本がより厳しい状況なのは間違いないが、チームの総合力と団結力を発揮して高い壁を超えていくしかない。
そんなU-20日本代表は28日午前、天安市内で約1時間半のトレーニングを行った。イタリア戦に先発出場した堂安や岩崎悠人(京都)ら11人はこれまで通り室内調整となり、グランドに姿を現したのは波多野豪(FC東京)、山口瑠伊(ロリアン)、板倉滉(川崎)、藤谷壮(神戸)、舩木翔(C大阪)、坂井大将(大分)、三好康児(川崎)、久保建英(FC東京U-18)、高木彰人(G大阪)の9人。
フィールドプレーヤーの中で出場時間が少ない高木だけは心肺機能維持のため負荷の高い走りを消化したが、それ以外の8人はサッカーバレーやサッカーテニスを実施。チーム全体から明るく前向きな雰囲気が感じられた。
この調子で次戦も勝利できればいいが、ベネズエラは非常に手強い相手。23日のグループステージ第2戦・バヌアツ戦(7-0で大勝)を大田で現地視察したという日本サッカー協会の木村浩吉テクニカルディレクターは「ベネズエラはまずGK(ウイルケル・ファリネス=1番)がすごくいい。決して高さはないが、バネと判断力があって、今大会では1〜2番の能力を誇っている。国の情勢がよくないということで、選手たちは海外に出るため凄まじいアピールをしている」と話したが、3試合で10得点無失点という数字はやはり脅威に他ならない。