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日本代表 7年前

【U20】日本、ベネズエラの“ファンタスティック4”を撃退せよ。8強進出へ、その対応策は?【識者の眼】

韓国で開催されている2017 U-20 FIFA W杯に参加しているU-20日本代表。グループ3位でのグループステージ突破を決め、ラウンド16で対戦するのはベネズエラ。南米ではサッカー最弱国とも見られていたが、近年は育成に力を入れており、今大会に送り込まれたチームは大会屈指の実力を備えている。なかでも強烈な破壊力を持つ前線の4選手には最大限の警戒が必要だ。(取材・文:河治良幸)

text by 河治良幸 photo by Getty Images

言わずと知れた野球大国。サッカーでは南米最弱と見られていたが…

U20ベネズエラ代表
U-20ベネズエラ代表【写真:Getty Images】

 欧州の強豪イタリアと2-2で引分け、D組の3位でグループリーグ突破を決めたU-20日本代表。内山篤監督は「決勝トーナメントでまた新しいステージというか、景色を見られる」と語る。その第一関門となるベスト16で対戦相手となるのは南米のベネズエラだ。

 ベネズエラといえばMLBに多くの有力選手を送り込む野球大国として知られる一方でサッカーは長らく南米最弱国とも見られ、W杯の出場は一度も無い。しかし、ここ数年は本腰を入れてサッカーの強化に取り組んでおり、A代表でも2011年コパ・アメリカで4位、昨年のコパ・アメリカ・センテナリオでベスト8に進出した。

 そしてベネズエラ・サッカーの進化を象徴するのが今回のU-20代表チームであり、元ベネズエラ代表GKでもあるA代表のラファエル・ドゥダメル監督が兼任していることからも、力の入れ様が分かる。組織的にオーガナイズされたディフェンスとは対照的に、オフェンスは前線の個性をあますところなく発揮するスタイルであり、それを裏付けるタレント力を誇る。

[4-2-3-1]の1トップに張るロナルド・ペーニャと2列目に並ぶセルヒオ・コルドバ、ジェフェルソン・ソテルド、アダルベルト・ペニャランダの3人は固定的にスタメン起用され、個人技とイマジネーションに溢れる攻撃を披露。3試合で記録した10得点のうち8得点にゴールかアシストで絡んでいる。言わば“ロス・クアトロ・ファンタスティコ(ファンタスティック・フォー)”だ。

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