代表初招集の加藤恒平【写真:Getty Images】
日本代表は28日、シリアとの親善試合およびロシアW杯アジア最終予選・イラク代表戦に向けて練習を開始した。
ブルガリアのベロエ・スタラ・ザゴラに所属する加藤恒平は、今回が代表初招集。2012年にFC町田ゼルビアでプレーしたが、その後は海外クラブでレベルアップを図ってきた。
「気持ちよくやりました」と初練習を楽しんだ様子の加藤は、この日顔を合わせた面々について「代表でやっている選手は人間性も素晴らしいと思いました」と感想を口にした。
海を渡ってキャリアを積み重ね、日本代表に選出されるまでになった。自身の可能性を信じ、ひたすら突き進んできたことが実を結んだ形だ。
「周りから見たら27歳で多分すごく遅いと思うんですけど、僕にとっては全て必要な時間だったので、それに関しては長い、短いっていうことは特に感じていない。ただ単に代表に来るまでに必要な時間だったのかなと」
日本代表だけを目指してやってきたわけではないだろうが、海外でプレーしたからこそで掴んだものでもある。
「僕みたいな経歴の選手が普通に日本でやっていても全然目につかないと思う。代表に入ったら海外の選手と絶対試合する。だったら海外に行って日頃から練習や試合からそういう選手たちとやっておいた方が代表に呼ばれた時に力になれるんじゃないかという思いはあった」
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「直接私の目で見て判断したい。すぐにプレーさせるわけではない。ただ知りたいということだ」と話しており、今シリーズのピッチに立つかどうかは現時点では不透明。だが、加藤にとって大きなチャンスであることに変わりはない。自分がどのような選手で何ができるのか、指揮官にアピールしたいところだ。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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