店じまいのイタリアから2点を奪う
早々にイタリアが2点をリードしたことで、日本にとっては難しい試合になった。逆にいえばイタリアにとってはイージーな試合になったわけで、それが結果的に日本にはプラスに作用した。
裏をつかれての2失点は守備の不安定さを露呈していた。守勢に回れば日本の良さは出ない。しかし、2点のリードによってイタリアは引いて構えるようになった。無理に追加点を狙う必要はなく、日本にボールを持たせておいてカウンターを狙えばいい。イタリアが引いたことで日本の攻勢となり、堂安の2ゴールにつながった。
最後の数分、引き分けで十分のイタリアに攻める気はなく、日本も2-2ならグループリーグ突破なので無理に奪いにいかない。イタリアがDFとGKの間で延々とパスを回しながら試合終了となった。2点先行されたことで、イタリアに事務的なプレーをされてしまったのはやや残念だが、それでも同点まで持っていけたことは日本の攻撃力を改めて印象づけた。
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