U-20日本代表の堂安律【写真:Getty Images】
U-20ワールドカップ(W杯)グループD最終節が27日に行われ、U-20日本代表はU-20イタリア代表と2-2で引き分けた。この結果、日本はグループ3位ながらも決勝トーナメント進出を決めている。
開始7分で2点を奪われるという非常に厳しい展開となった日本だが、グループステージ敗退の危機からチームを救ったのは堂安律の2得点だった。遠藤渓太からのクロスに合わせた1点目に続き、後半立ち上がりにはイタリア守備陣に囲まれながらもドリブルで見事な突破を見せて2点目を生み出した。
南アフリカとの初戦でも、久保建英のアシストにより2-1の逆転ゴールを決めていた堂安は、これで今大会3得点。前身のワールドユース時代も含め、U-20W杯のグループステージで日本の選手が3得点を挙げたのは史上初めてとなった。
過去には1995年大会で中田英寿、1997年大会で柳沢敦、小野伸二、大野敏隆の3人、1999年大会で高原直泰、2001年大会で山瀬功治、2003年大会で坂田大輔がグループステージ2得点を記録。だが3点を決めた選手は過去にいなかった。
今大会の得点ランクではベネズエラのMFセルヒオ・コルドバが4得点で単独首位に立っており、堂安は2位タイ。決勝トーナメントでもゴールを挙げれば、2003年の坂田(計4得点で1位タイ)に続く日本人2人目の得点王が誕生する可能性もあるかもしれない。
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