9日付のサン紙によると、マンチェスター・ユナイテッドが今季、チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得圏である4位以内に入れなかった場合、複数選手の給与が8%~25%減給になる可能性が浮上しているという。
この方針は、前監督で現在クラブ顧問を務めるアレックス・ファーガソン氏が3年前、当時の代表取締役だったデビッド・ギル氏と共にチームに導入したものとされる。導入以降に加入した新選手や契約を更新した選手に適用されており、昨季から加入した日本代表MF香川真司にも適用されることとなる。
同紙のインタビューを受けたユナイテッド関係者は「プレミアリーグでこの方針を導入しているのはユナイテッドだけではない。クラブは選手たちとの公平さを保つため、4位以内に入ることで得られる報酬と、逃した場合に被る財政的な痛みのバランスを取っている」と語っている。
さらに同紙は、仮に5位以下の結果に終われば、残り1年半の契約を残すエースのイングランド代表FWウェイン・ルーニーの放出が確定的となるとも報じている。このほか、今季限りでクラブとの契約が満了するセルビア代表DFネマニャ・ビディッチ、フランス代表DFパトリス・エブラ、ブラジル人DFファビオらの移籍も濃厚となっている。
CL出場権を逃せば、必然的に放映収益とチケット収益を合わせて最低でも5000万ポンド(約85億7000万円)の損害が出る事になるという。
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