5季ぶりのリーガ優勝を果たしたレアル・マドリーの選手たち【写真:Getty Images】
リーガエスパニョーラ最終節、アウェイでのマラガ戦を0-2で勝利し5季ぶりのリーガ制覇を果たしたレアル・マドリー。その背景にはジネディーヌ・ジダン監督が採用した巧みなローテーション制が機能していた。スペイン紙『アス』が報じた。
その有効性は具体的な数字が表している。リーガ全体を通して20人もの選手が出場時間1000分を超えていたのだ。これはバルセロナの18人、アトレティコの16人を大きく突き放している。その中でも出場時間が最も長かったのは、各ポジションの要となるFWクリスティアーノ・ロナウド(2544分)、MFトニ・クロース(2410分)、DFセルヒオ・ラモス(2399分)であった。
33回目のリーガを制した今季のマドリーには、盤石な戦いぶりで勝ち点を積み上げたスタメン組の“チームA”と、スタメンには届かないが若く才能あふれる選手たちで構成された“チームB”というようにチーム全体で2つの集団が共存していた。一般的には2つのチームが存在していることはあまり良くないことに思われるが、今季のマドリーではむしろそれがプラスに働いていた。スタメン固定によりチームとしての完成度を高めることができた“チームA”に対し、“チームB”は同じプレービジョンを共有しながらスタメン奪取をアピールできる絶好の場として機能した。
ジダン監督のローテーション制のもと堅実な戦いぶりでリーガを制覇したレアル・マドリーは、さらなるタイトル「チャンピオンズリーグ」をかけイタリア王者ユベントスと対戦する。
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