U-20ベネズエラ代表のウイルケル・ファリニェス【写真:Getty Images】
U-20W杯のグループB第2戦が23日に韓国・大田で行われ、ベネズエラがバヌアツを7-0で下した。
55分、バヌアツの選手がペナルティエリア内でハンドを犯し、3点リードしていたベネズエラにPKが与えられる。その時、ペナルティスポットにキッカーとして歩み寄ったのはGKのウイルケル・ファリニェスだった。
力強いキックで見事PKを沈めたファリニェスは試合後、取材に応じ「PKを蹴ったのは監督のアイデアだった」と明かした。元々は別のキッカーがいたようだが、ラファエル・ドゥダメル監督の一声でファリニェスにチャンスが与えられたようだ。
守ってもバヌアツの攻撃を無失点に抑えた小柄な守護神は、「自信はあったし、しっかり決めて勝てたからOKさ」と珍しいGKとしてのゴールに笑顔を見せる。「プロになってからは初めてのゴールだ。これまでに何度かPKは蹴ったことがあるんだけど、公式戦では初めて蹴らせてもらったね」と喜びを語っている。
ベネズエラは初戦のドイツ戦(2-0)に続く連勝で、決勝トーナメント進出一番乗りを果たした。ファリニェスも「まずは神に感謝したい。僕らはこのために練習してきた、そして成し遂げた。誇りに思わなければならない。本当に幸せだ」と、最高の結果に満足している。
そして「僕らはハードワークしてきたから、たくさんのゴールを決めることができた。一歩一歩進んでいくよ。今は次の試合に集中している。この大会で世界一になることができたら本当に幸せだね」とも述べ、決勝トーナメントでのさらなる躍進に意欲を見せた。
2試合で計9得点を奪ったベネズエラは、26日のグループステージ最終戦でメキシコと対戦する予定になっている。
(取材・文:舩木渉【大田】)
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