本田圭佑【写真:Getty Images】
ミランのMF本田圭佑は現地時間21日、セリエA第37節ボローニャ戦で今シーズン初となるゴールをフリーキックで決めた。同選手は試合後、ミランファンに感謝の気持ちを伝えてほしいと報道陣に要求している。
今シーズンでミランとの契約が満了する本田は、この夏の移籍が確実視されている。ボローニャ戦はミランにとって今季ホーム最終戦。本田にとっては、ミランでのホームラストゲームになるとみられている。
チームが来シーズンのヨーロッパリーグ出場を決めた試合のあと、本田はミックスゾーンで「一言だけいいですか」と日本の報道陣の前で立ち止まり、「『ありがとう』というふうに、ミランのファンに伝えておいて下さい」と伝言した。
2014年からミランでプレーしてきた本田は、ミランのファンと良好な関係を築けていたわけではない。過去にサポーター批判ととれる発言があった一方、ピッチではファンを満足させる結果を残せず、10番はブーイングの対象にもなった。
実際、この日も早い時間に本田が投入されると、サン・シーロの観客からは困惑のリアクションが起きている。それでも、得点を決めるとチームメートから祝福を受け、ファンも認めていた。
ミランで成功を収めたとは言い難い本田だが、本拠地最後の日に良い形で別れと感謝を伝えることができたようだ。
(取材:神尾光臣【ミラノ】、文・構成:編集部)
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