バイエルンでの最終戦を終えたフィリップ・ラーム【写真:Getty Images】
バイエルン・ミュンヘンのキャプテンを務めていた元ドイツ代表DFフィリップ・ラームは、現地時間20日に行われたブンデスリーガ最終節のフライブルク戦を最後に現役を引退した。キャリアを通して一度も退場処分を受けることはなかった。
フライブルク戦も含めて、ラームはバイエルンで公式戦通算517試合に出場。キャリア初期にはシュトゥットガルトに2年間レンタルされて71試合に出場し、ドイツ代表としても113試合を戦った。
そのキャリアを通して、ラームがレッドカードを提示されたことは一度もなかった。クラブや欧州サッカー連盟(UEFA)などが紹介しているデータによれば、ブンデスリーガでは年間で最高でも3枚のイエローカードしか受けておらず、累積警告による出場停止処分を受けたこともない。ただし、チャンピオンズリーグでは今季のベスト16のアーセナルとの2ndレグを累積警告で欠場していた。
過去の名選手ではほかに、ラウール・ゴンサレスやゲーリー・リネカー、ミシェル・プラティニなどが一度も退場処分を受けずに長いキャリアを終えているが、いずれも攻撃的な選手たち。サイドバックや守備的MFとしてプレーしてきたラームのポジションを考えれば、より一層の敬意に値する記録だ。
DFの選手としては、イタリア代表やユベントスで活躍した故ガエターノ・シレア氏がキャリアを通して退場処分を受けなかった選手としてよく知られている。ラームも彼らのような“紳士”たちの仲間入りを果たすことになった。
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