HSV、土壇場で残留決める【写真:Getty Images】
【ハンブルガーSV 2-1 ヴォルフスブルク ブンデスリーガ最終節】
現地時間20日にブンデスリーガ最終節が行われた。熾烈な残留争いでは、ハンブルガーSVが生き残り、ヴォルフスブルクが入れ替えプレーオフに回ることが決まっている。
前節までに自動降格となる2チームはインゴルシュタットとダルムシュタットに決定した。だが、2部で3位のチームとの入れ替え戦に回る16位は未確定。マインツ、アウクスブルク、ヴォルフスブルク、ハンブルガーSVがこの位置を回避しようと最終節に臨んだ。
最大の注目カードは、ハンブルガーSV対ヴォルフスブルクの一戦。残り3チームより勝ち点2少ない状況で直接のライバルであるヴォルフスブルクと対戦した。勝てば確実に15位以上となるシンプルな立ち位置での最終節だ。
先手を取ったのは引き分け以上で良いアウェイのヴォルフスブルク。23分、右サイドからのロングスローが跳ね返されると、ユンクがそのままクロスを上げ、中央のクノヘがヘディングでゴールを奪った。
だが、酒井高徳が先発したハンブルガーSVはすぐに反撃。32分、敵陣でボールを奪ってから速攻を仕掛けると、最後はコスティッチが決めて1-1とした。
1-1となったあとは、なかなかスコアが動かない。こうなると、焦りが出てくるのは勝たなければいけないハンブルガーSV。気持ちが前に出て良い形をつくれなくなっていく。
それでも、土壇場で試合がひっくり返った。88分、ハンブルガーSVは左サイド深くからコスティッチがクロスを入れると、ファーサイドでバルドシュミットがヘディング。これが逆転弾となる。
表示されたアディショナルタイムの目安は4分。他会場ではアウクスブルクが引き分けており、ヴォルフスブルクは負けたら入れ替え戦という状況。耐えるハンブルガーSVと攻めるヴォルフスブルクの激突が最後まで続き、2-1で試合終了のホイッスル。一度も2部降格経験がないドイツ唯一のクラブであるハンブルガーSVが苦しみながらも残留を決めた。
【了】