チェルシーのアントニオ・コンテ監督【写真:Getty Images】
現地時間12日に行われたプレミアリーグ第37節のウェスト・ブロムウィッチ戦に1-0の勝利を収めたことで、チェルシーは今季のプレミアリーグ優勝を決定した。アントニオ・コンテ監督による選手起用法が好成績に繋がったことはデータにも表れている。
コンテ監督就任1年目の今季チェルシーは、序盤には結果が安定しなかったが、第7節からの13連勝で首位独走態勢に。4月に入って2敗を喫したことで2位トッテナムにやや差を縮められたが、結局2試合を残して危なげなく優勝を決めることができた。
リーグ戦を制するチームにはよくあることだが、コンテ監督の起用するチェルシーのメンバー構成は非常に安定していた。英紙『インディペンデント』などによれば、前節までに起用された選手の総数は23人。これは今季プレミアリーグで最少タイの人数となっている。先発メンバーを前の試合から入れ替えた人数の合計数もチェルシーがリーグ最少だ。
その一方で、コンテ監督は試合中の選手交代も有効に活用してきた。ウェスト・ブロム戦に至るまで、今季の全試合で3人の交代枠を全て使い切っている監督はプレミアリーグでコンテ監督しかいない。
昨季の低迷により今季の欧州の大会に出場していないからこそ、負傷や疲労の影響を抑えて安定したメンバーで戦えたということも考えられる。だが一方で、交代枠をフル活用することでレギュラー陣の疲労を軽減できたという面もあるかもしれない。
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