マラガのアブドゥラ・アル・タニ会長【写真:Getty Images】
リーガエスパニョーラの反暴力委員会は、マラガのアブドゥラ・アル・タニ会長とクラブに対して罰金処分を科すことを発表した。地元メディア『SUR』が報じている。
事の発端は、アル・タニ会長がバルセロナに向けて「カタルーニャのクソ野郎はリーガ優勝を感じることはできない」とツイッターに投稿したことにある。
現在のリーガエスパニョーラは首位のバルセロナと2位のレアル・マドリーが勝ち点84で並んでおり、熾烈な優勝争いを繰り広げている。(マドリーはアウェイのセルタ戦を未消化)
そして、最終節ではそのマラガとマドリーが対戦するため、この試合でマドリーがリーグ優勝を決める可能性がある。
マラガを率いるのは、かつてマドリーで活躍した往年の名選手、ミチェル監督であることから、バルセロナ寄りの『ムンド・デポルティーボ』紙が「マラガがマドリー戦で手を抜いて優勝を手助けするのではないか」という内容の記事を掲載。アル・タニ会長は法的措置も辞さないとも発言していた。
その後アル・タニ会長は、当該投稿はバルセロナに向けたものではなく、マラガがマドリーの優勝を手助けすると報じたカタルーニャメディアに向けてのものだったと釈明していたが、カタルーニャ州に本拠地を置くバルセロナはクラブおよび地域を侮辱されたとしてスポーツ裁判所に異議申し立てを行った。
それにより、アル・タニ会長には3500ユーロ(約43万円)、クラブには3万ユーロ(約372万円)の罰金が科されることとなった。
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